お家でご飯を食べる習慣をつけたい(お家ご飯はちょっとお休み中)

料理のモチベーションが下がったまま戻ってこないのでおうちごはんはお休み中。日々の出来事、外食、旅行の記録、不妊の悩みなどを綴ります。

【育児記録】ジーナ式育児とは?

生後1か月過ぎから通称「ジーナ式」という育児スケジュールで毎日を過ごしています。
ジーナ式」とは、イギリスのカリスマ・ナニー(乳幼児教育のプロ)であるジーナ・フォード氏が提案する育児スタイルのこと。
ネットで検索するといわゆる「ネントレ(ねんねのトレーニング)」に分類されています。

赤ちゃんって放っておいても一人で寝るわけではないので、欧米などではねんねのトレーニングをするのが割と一般的(らしい。ほんとかな?)
日本では抱っこやおっぱいで寝かし付けをするのが普通で「一人で寝かせるの?そんなの可哀想!」という意見が根強いですが、「寝ない赤ちゃんに付き合って親も寝不足ストレスフルで毎日育児をする方が赤ちゃんのためにはならない」というのがネントレ推奨ではよく言われてます。
まぁ、愛情は手間暇でしょ!とか根性論が好きな日本ではなかなか受け入れられないかもしれないですね…。

でもね、「ジーナ式」って実は「ネントレ」とはちょっと違うんです。
ジーナ式」でネット検索すると「泣かせるネントレ」のようなワードがヒットしてかなりスパルタな印象を持たれていますが、きちんと本を読んで実践した人たちは「ジーナ式はネントレではない」と思う方が多いと思います。
そもそも、ジーナ式には赤ちゃんを寝かせる方法はほとんど書いてありません
メインとして書かれているのは、赤ちゃんの1日の睡眠・授乳(離乳食)のスケジュールと、そのスケジュールの根拠と実践するために必要な環境についてです。

一般的に、赤ちゃんが泣いたら①お腹が空いてる、②オムツを替えてほしい、③抱っこしてほしい、だいたいこの3択に絞って対応しがちです。
これがジーナ式では、①の授乳に関しては、赤ちゃんが空腹で泣いてからあげるのではなく、大人が授乳の時間を管理して授乳のリズムを規則正しくつけ、1日に必要なミルクの量を7時から23時の間に与えるべき、となっています。

また、赤ちゃんの睡眠についても、「活動時間」を意識したスケジュールを実践し、眠くてどうしようもなくなる前に寝室に連れて行ってねんねさせましょうとなっています。
「活動時間」とは、眠りから目を覚ました後に「機嫌良く遊んでいられる時間」のこと。
月齢によって長さは異なりますが、活動時間を超過しすぎると、疲れすぎてストレスホルモンが分泌され「眠いのに寝ない(泣き続ける)」状態になってしまいます。
活動時間が限界になる前のちょうど良いタイミングで布団に置くと、泣きぐずることなくすっと寝てくれる可能性が高いです。
例えば、生後半年の赤ちゃんの場合、活動限界時間は2時間が目安なので、朝7時に起きたら9時には寝かせてあげるという感じ。
9時を大きく過ぎるとギャン泣きが続いて寝なかったり、寝付いてもすぐに起きてしまったりということになります。
(「眠いなら寝てよ~!!」という叫びはこの疲れすぎからくるものなんですね。)
なお、赤ちゃんの活動時間については他のネントレ関連の本でもだいたい出てきますが、本によって時間配分はかなりばらつきがあります。
私は素人なのでどれが正解かは分かりませんが、どの本でも言われているのは「活動時間は個人差があるので子どもの様子をよく観察して眠いサインを見逃さない」こと。
赤ちゃんはロボットではないので時間が来たらスイッチが切れてぱたっと眠るということはありません。
また、日中の運動量や刺激の量でも疲れやすさには差が出るので、活動時間はだいたいの目安として捉えるのが良いと思います。
要は、空腹も睡眠も、赤ちゃんの要求を先読みして対応・管理しましょうということです。

あと、ジーナ式でよく誤解されてるなぁと個人的に思うのは次の3つ。

  • ジーナ式は夜通し寝かせるスパルタのネントレ

ジーナ氏は本の中で「私のスケジュールは夜通し寝かせることを目的にしたものではない」ときっぱりと否定していて「必要な栄養分を日中に摂取して赤ちゃんが心身ともに準備ができたときに自然と夜通し眠るようになるお手伝いをすること」が目的だと書いています。
さらに、まだ夜通し寝る準備ができてないうち(体重が低い場合や低月齢、成長期で空腹になり易い場合など)は、夜中の授乳は必要だとはっきり書かれています。
なので、「このスケジュールを守れば夜通し眠るんじゃないの??」と混乱する人もいるようですが、著者自身はそう明言しているわけではないのですよね。
(でも産後の過酷な状況の中、藁にもすがる思いで実践するならそう追い詰められても仕方ないかも…あと成功者の体験ブログが異様に輝いているのもあるかもしれないですね…)

  • スケジュールで管理するなんて大人の都合に合わせてて子どもが可哀想

ジーナ式のスケジュールには大人の都合は一切入ってません。
子どもの1歳までの成長と変化に合わせて組み立てられたスケジュールで、絶えず微調整を繰り返す必要があるものです。(基本スケジュールも1年間で9回変わります)
また、発達の度合いは個人差があるので、常に目の前の子どもの成長や変化を見逃さないようにしないといけません。
すべては子どものために毎日を過ごさなければいけないので、これが大変で挫折する人がたくさんいるのも分かります…。
子どもの寝る時間が固定されて安定するので、自分一人の時間を持ちやすくはなりますけどね。

  • ジーナ式ってスパルタで抱っこ禁止なんでしょ?赤ちゃんのうちにいっぱい抱っこした方がいいのに。

これもたまに見ますが、ジーナ式で勧めていないのは「抱っこやおっぱいによる寝かし付けを癖にすること」です。
むしろ、抱っこは存分にしてあげてください!とはっきり書いてあります。
ただし、寝る前に興奮させるような抱っこは控え、スキンシップは目がぱっちり覚めてる日中にしましょう、とのこと。
さらに言うと、活発に活動する時間はしっかり遊ばせて適度に疲れさせ、寝る20分前は興奮しないように部屋を暗くして色のおもちゃはしまってリラックスタイムを作って…というように、かなり細かい指示まであります。
(細かすぎるところは私はあまり守れていないです…)

生後一ヶ月を過ぎてから始めたジーナ式ですが、最初はとにかくスケジュール通りに進められず、本の読み込みも甘くて、なんでうまくいかないの!?と毎日泣いてました。
それでも何とか続けられたのは、子育ての先輩たちが残してくれたジーナ式育児の実践記録があったからです。
一人で手探りで子育てをする中、「スケジュール通りでなくてもこんなメリットがある」「月齢が上がればこんな風に報われた」という記録にとても救われました。
私の体験も、これから育児をする人の誰かの励みになればと思います。
でも、あくまで我が家のケースのことで、私自身あまり考察等が得意ではないため厳密にジーナ式を実践しているとは言えないので、必ずしもこれが正解というわけではないことをご了承ください。
それと、ジーナ氏の本はとても読みにくい(情報があちこちに散らかっている)ですが、実践する場合はネットの情報だけではなく必ず本を読み込むのをお勧めします。